北部地区で住民意見交換会

移動手段についての
意見交換を行った

 別府市は、日常生活の移動手段に関する住民意見交換会をこのほど、2日間にわたって市北部地区公民館で実施した。上人・亀川地区の住民を対象に、アンケート調査を基にどのような移動手段が考えられるか意見を聞くもの。
 初日に開かれた意見交換会には10人ほどが参加。安部政信企画戦略部長が「移動手段の確保は、北部地区でも重要になると考えており、ニーズを把握するための場です。様々なご意見をいただき、地域にとってよりよい移動手段を考えていきたい」とあいさつした。
 北部地域で行ったアンケート調査によると、854人の回答のうち、免許を持っている人は388人、持っていない人は405人。免許を持っていない人は80歳以上の割合が多く、送迎を頼めないや自動車等を保有していないなどの自らの移動手段を持たない人が43・2%となっている。
 普段の移動手段は、自動車が41・2%、公共交通24・6%、送迎に頼っている16・7%など。公共交通についての不便状況については「利用したいときにタクシーがいない」「バスの本数が少ない」「自宅からバス停までが遠い」などをあげた。今後必要な移動サービスについては、路線定期運行及び区域運行(ドアtoドア)をあげており、導入されれば、73%の人が「利用したい」との意向を示している。
 出席者からは「時間帯によるが、タクシーがつかまらない」「バスの段差が大きく、乗れない。ノンステップバスはあるが、いつ来るのかよく分からない」「バスにしろタクシーにしろ、あると分かれば、その時間に生活を合わせられれば違うと思う」など多くの意見が出た。
 別府市では現在、南部地域で「湯けむりライドシェア」を実証運行しており、北部地域でも移動手段の検討を行う。