亀川夏祭り3万人の人出

汗にぬれながら地踊りの輪が広がった
おいしい匂いの模擬店に長い列

 第36回亀川夏祭り(同まつり協会主催)が3日、別府市の亀川漁港周辺で開催された。熱帯夜の中、3万人の人出でにぎわった。
 亀川地区に古くから伝わる地踊り大会には、浜田町地踊り保存会、大分みらい信用金庫、JAべっぷ日出、古市町地踊り会、亀川小学校PTAなど13団体600人が参加。中央のやぐらから梅木政喜まつり協会副会長と長野恭紘市長があいさつ。独得の口説きと太鼓のリズムにのって「二つ拍子」「三つ拍子」「六調子」「左衛門」と踊りの輪が広がった。参加者はそろいの浴衣やはっぴ姿で、汗にぬれながら踊った。
 花火大会は5千発を打ち上げ、夜空に咲く色とりどりの花火に歓声がわいた。
 会場周辺には約60の模擬店やキッチンカーが出た。自治会、子ども会、別府溝部学園短大などの団体が活動費をねん出しようと参加。汗ダクになりながら焼きそば、焼鳥を作り、おいしそうな匂いを漂わせていた。
 今年のまつりは「再亀動(さいきどう)」のテーマのもと、別府市制100周年事業を兼ねて開催された。石谷千年実行委員長は「再亀動とは亀川が動くという意味です。若い人の力を借りて地踊り文化を継承させたい。亀川の発展、別府の発展を願いまつりを開催した」と話していた。