別府市上下水道局は7日午前9時半から、令和6年度防災実働訓練を実施した。上下水道局職員や別府市管工事協同組合、九州総合サービス、朝見浄水場を運営する東伸エンジニアリング約30人が参加。安全確保行動訓練には、全職員が参加した。昨日の日向灘沖地震発生前日という、タイムリーな訓練となった。
地震の揺れの影響で配水管が破裂するなどして断水が発生した場合に、迅速な対応が行えるようにするのが目的。四国沖を震源域とする地震が発生。県内各地で震度6強から5弱の揺れを観測、別府市では震度5弱の揺れを観測した、との想定で行われた。
地震が発生すると、職員は安全確保のための行動を行い、来局者の安否確認、被害状況の把握を行った。その後、上下水道対策室の設置を行い、第1回対策部会を行った。湯布院町中川付近で、ボイラー用A重油を配送中の軽トラックが水路に転落し、水路から大分川に重油3千㍑が流出。朝見水系・鮎返配水池系の配水管が破裂し、上原町、青山町、野口原町で断水が発生したと被害を想定。朝見浄水場では、大分県企業局と連携を取り情報伝達訓練を実施した。
引き続き、応急給水及び応急復旧訓練を敷地内で行った。給水タンクを設置して、給水車から給水。タンクと給水車を使ってポリタンクや袋に水を入れていった。給水袋は背負えるようになっているため、紐を使ってリュック型にする訓練も行った。応急復旧訓練では、器具を使って地下部分の漏水を点検し、破損個所を手早く塞いで漏水を止めた。
さらに、情報収集や被害状況把握などをして、第2回対策部会を行い、訓練を終了した。