今も続く戦闘の背景など

講演するダニーさん

 「戦争のない世界にどうすれば出来る?ダニーさんと一緒に考えよう~」が9日、別府市公会堂で開催された。
 講師のダニー・ネフセタイさんは、イスラエル出身。高校を卒業後に徴兵制でイスラエル軍に入隊。退役後はアジアを旅した。日本人女性と結婚し埼玉県で「木工房ナガリ家」を開設し、夫婦で注文家具などの創作活動を行う。一方で、平和や人権推進のための講演会を積極的に行っている。
 1日2回行われ、初回は約20人が参加。ダニーさんは「イスラエルは、四国ぐらいの小さな国。ガザ地区で戦闘が昨年10月7日から続いていますが、この10カ月の問題ではなく、長い歴史がある。イスラエルでは、18歳になると男性も女性も軍隊に入隊します。私は、戦闘機のパイロットになりたいと思っていた。戦闘機パイロットは、男性の憧れの職業でした。最終的に40人が選ばれ、私は42番目でした。当時は悔しかったが、今となってはラッキーだと思っています。戦闘機は一度に多くの人を殺します。戦闘機の目的は、人を殺す、物をこわすこと」と話した。
 今も続く戦闘の背景などについても話をし、1998年にはガザとテルアビブが姉妹都市締結をしていた新聞記事を紹介するなどした。参加者は真剣な表情で話を聞いていた。