「夏休み親子げすいどう見学会」開催

水質分析体験をする子どもたち

 別府市上下水道局は、15日午後1時半、亀川東町のある市中央浄化センターで「夏休み親子げすいどう見学会」を開催した。約30人が参加した。
 下水道の役割や仕組みを紹介することで、下水道事業について理解を深めてもらうのが目的。
 田邉和也下水道課長が「下水道は普段あまり馴染みがないかもしれませんが、重要な役割があることを知ってもらいたい。生活の中で汚しているのは、私たち人間です。それをキレイにして海に返しています。そのまま海に流すと、海が汚れて魚が死んだり、それを食べた人間が病気になったり、遊泳が禁止になったりします。楽しみながら、少しでも興味を持ってもらえたらと思います」とあいさつ。
 はじめに、下水道の歴史を紹介し、仕組みをアニメで分かりやすく説明。その後、2班に分かれて施設内見学と水質分析体験を行った。水質分析体験では、細菌や生物の働きに影響を与える「水温」、透明度の高さを調べる「透視度」、酸性かアルカリ性などを調べる「PH(水素イオン濃度指数)」を実施。A、B、C3つの水の数値を調べて、上水、下水、海水のいずれかを想像した。
 施設見学では、汚い水に空気を強く吹き込んでいるエアレーションタンクの模型を使って仕組みを学び、ポンプ室、処理された食べ残しなどが固められ、肥料などに活用されている「脱水ケーキ」と呼ばれるものが出来る様子などを見て回った。また、トイレットペーパーとティッシュペーパーを水に入れて振って、どちらが水に溶けやすいかの実験などもした。
 市報を見て興味を持って参加したという星野優太さん(9)は「どういう風にキレイになるのか、興味があった。難しい部分もあったけど、分かりやすく説明してくれて良かった。水質分析体験のPHを調査するところで、(リトマス試験紙の)色が変わるところが、不思議だなと思った」と話した。