懸案の「テキサス」跡地は企業誘致が決まり、躍進めざましい日出町。定住人口の拡大めざす同町は、子育て支援をはじめ、各種の町民福祉施策、新分野の観光誘致にも積極的。旧来の文化財を観光資源として再生、フル活用をめざす。町政のリーダー、本田博文町長に日出観光のこれからを尋ねてみた。
①「ポストコロナ」における観光経済浮揚策について、お聞かせください。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行(パンデミック)は日出町の観光業にも深刻な打撃を与えてきました。昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで、2年以上に及ぶコロナ禍を乗り越え、日出町の観光業も、ようやく復活の兆しを見せております。令和5年の観光客数、観光消費額は、コロナ前の水準まで回復しました。
コロナ禍を経て、旅行や観光に対する人々の意識には変化がみられます。団体旅行から個人旅行が増え、旅行の目的も多様化しております。今後も、個々のニーズを的確にとらえ、訪れる方の満足度を高める取り組みを進めてまいります。
②日出町の観光推進で力を入れているところなど読者にPRをお願いいたします.。
日出町には国の重要文化財である『的山荘』をはじめ歴史文化遺産や糸ヶ浜海浜公園、ハーモニーランドなどの観光施設が数多くあります。
また、日出町は、体験型観光に力を入れております。海と山に囲まれた雄大な自然と歴史文化を活かし、訪れた方が日出町の良さを存分に体験できるよう、地域の皆さんと一緒に時間をかけて磨き上げ観光資源としてきたものです。今年4月から6月にかけて開催されたJRデスティネーションキャンペーンでは、発酵文化の伝承に熱い思いを持つプラン提供者による味噌づくり体験、川崎西小深江にある海辺の隠れ家的なゲストハウスで、地元の食材を使った薬膳料理を提供する日帰りプラン等24のプランを提供し、多くの方から高評価をいただきました。日出町の体験型観光の草分けである別府湾漁船クルーズや漁師めしの朝ごはん、着物体験など、地域が誇れる体験型観光を、これからも地域と一体となって作り上げてまいります。日出町ならではの特別な体験をぜひお楽しみください。