別府警察署の上半期まとめ

2月5日朝に
交通死亡事故が起きた現場交差点
別府警察署や明豊中学・高校生徒会や企業が
参加して自転車のツーロックを呼びかけた

 別府警察署はこのほど、今年上半期(1月から6月)の交通事故状況、刑法犯認知件数などをまとめた。
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 交通事故状況は、人身事故は92件(対前年同期比1件増)、死者1人(同数)、負傷者110人(1人増)となっている。
 人身事故発生の路線別では、国道37件、県道13件、市道38件、その他4件。
 時間は午後4時から同7時に多く、職場に戻る時間帯と職場から家に帰宅する時間帯に事故が多い。
 事故を種別で見ると、人対車14件で、うち横断中7件、その他7件。車対車が76件で、正面衝突1件、追突30件、出会い頭26件、追い越しなど1件、左折時3件、右折時9件。車単独は2件で、転落・転倒1件、その他1件。
 事故原因は、安全不確認が最も多く30件、続いて前方不注視28件、それ以外のその他34件となっている。
 谷原一心交通課長は「人身事故は増加傾向です。特に、国道10号、国道500号での追突事故、右折と直進の事故が多く発生しています。また、これから年末に向けては、薄暮時間帯における横断歩行者との交通事故が増え、死亡事故などの重大事故につながるおそれもありますので、車を運転する際は、交差点や横断歩道付近での安全確認を十分に行うようにしてください」と話した。
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 刑法犯認知件数は274件(対前年同期比46件増)。被害の認知で最も多かったのは、万引きで41件(1件増)。うち65歳以上の高齢者が20件、20歳未満の少年が3件。自転車盗が35件(3件増)、オートバイ盗3件(3件増)となっている。
 特殊詐欺被害は16件で、被害金額は1116万2092円。SNS型投資・ロマンス詐欺は25件で、被害金額は2億3015万3616円。
 殺人・殺人未遂・強盗・不同意わいせつなどの凶悪事件も発生しており、上半期のみで8件を認知・検挙している。
 幸田俊光生活安全課長は「多くの自転車が無施錠の状態で、盗難の被害に遭っています。被害に遭わないために、わずかな時間、駐輪する場合でも鍵を確実にかけましょう。特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害が後を絶ちません。お金を振り込む前に、周囲の人や警察に相談することが大切です」と話した。