大学生がインターンシップ

図書館で本にシートを貼るなどの業務を体験した

 別府市は26日から30日まで、県内外の大学生8人をインターンシップ(職業体験)で受け入れている。
 職業体験をすることで、別府市行政に興味を持ってもらい、行政の仕事への理解を深めてもらうのが目的。
 今回は、大分県立芸術文化短期大学、大分大学、別府大学、関西学院大学、立命館アジア太平洋大学の5大学の学生が参加し、観光、障害福祉、秘書広報、生活環境、総務の各課、教育委員会にそれぞれ配属され、仕事を学んでいる。
 谷本安衣梨さん(20)=別府大学3年生=は、教育委員会での仕事を体験中。27日は市立図書館で職場体験を実施。図書館は本を貸し出すだけではなく、戻ってきた本のチェックや整理、修理など様々な仕事があり、多くが手作業。司書らに教えてもらいながら、フェイスブック掲載の文章づくり、本に透明のシートを貼ったり、ブックポストに入れられた本の回収などを行った。本のシートは、貸し出す本を汚れや日焼けから守るなどの大切な役割がある。少し大きめにシートを切り取り、空気が入らないように慎重にカバーに貼っていった。最後は、カバーと本が一体になるようにシートを貼って完成。谷本さんは「難しい」と言いながらも、ていねいに作業した。貼り終えた本を見て「もうちょっとかも。もう1回やりたい」と話していたが、「キレイに出来ているよ」と褒められ、笑顔を見せた。
 「将来、公務員になりたいと思っているので、経験してみたかったので市役所でのインターンシップを希望しました。1日目は教育政策課で具体的にどういう仕事をしているか知らなかったのですが、それぞれの立場でいろんな人のことを考えていて、人のために色々やっているのだと知って、尊敬しました。図書館の仕事は、思ったよりも色々あって、細かい業務が多くて大変だなと思いました」と話した。