別府市議会の予算決算特別委員会

予算決算特別委員会の2日目は
個人審査が行われた

 別府市議会の予算決算特別委員会(市原隆生委員長)は10日午前10時、個人審査が行われた。
 個人審査は2日間行われ、初日は森裕二氏(ビーワンべっぷ)、安部一郎氏(自民新政会)、美馬恭子氏(日本共産党)、日名子敦子氏(自民新政会)が教育、観光、文化芸術、農林水産など幅広い分野で質疑を行った。
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 森氏は、ナイトバス運行について、経緯を質問。佐藤浩司企画戦略部次長が「コロナ禍の5類移行に伴い、人の流れがあるが、週末の夜間にタクシーが不足することになり、外出促進、地域経済の活性化を支援する意味もあり、事業者と協議を重ね、運行時間を設定した」と答えた。
 安部政信企画戦略部長は「人流が増えた状況の中で、即座にしないといけないということで、貸切で無料という形になった。終了時は、事業者の努力でタクシーは増えており、運行を停止した」と説明。
 森氏は「関係機関にていねいなやり取りと協議が必要」と指摘。他にも、文化芸術、赤ちゃん駅などについても質問した。
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 安部氏は、別府オリジナル宿泊予約サイトの令和5年度の実績について質問。牧宏爾観光課長が「431人が利用し、約623万円」と説明。
 安部氏は「431人のサンプリングで良いマーケティングが出来るとは思えない。1600万円を使って、私の試算では収益は60万円程度。費用対効果としてどうかと思う。方向転換も必要では」と重ねて質問。
 牧課長は「今後は、宿泊のみではなく、食や体験、文化体験など、オーダーメイドの別府旅を提供し、高付加価値の旅を提供したい」と答えた。
 また、文化芸術に関する経費や、商店街活性化、移住定住などについても質問した。
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 美馬氏は、就学前教育・保育ビジョンの課題について質問。中西郁夫こども部次長兼子育て支援課長が、閉園までのスケジュール、幼保小の連携、通園の安全確保、預かり保育早朝保育、適切な人員配置などをあげた。
 子ども食堂との連携についても質問。内田千乃こども家庭課長が「子どもの居場所づくりネットワークなどを通じ、気になる子どもについて情報提供などの依頼をしている。連携、協働して支援するケースもある。今後も積極的に声かけをしたい」と答えた。
 他にも、農産物域内経済循環促進、上下水道の決算内容などについても質問した。
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 日名子氏は、市制100周年記念に関連する事業と成果について質問。清末妙政策企画課長が「プレ期間として、シン・別府学講座、100年後に残したい別府の風景写真公募展、100日前イベント、春茶会などを行い、看板やのぼりなどの設置、大型事業の準備に早い時期から、機運が盛り上がるように取り組んだ」と答えた。
 楠銀天街アーケードの撤去作業について、令和5年度の実施内容や進捗を質問。山田栄治都市計画課長が「隣接する建物の事前調査、アーケードの一部撤去作業を実施。令和5年度は、約60㍍撤去した」と説明。
 他にも旧浜脇中学校の利活用、小・中学校のICT環境整備などについても質問した。
 11日も個人審査が行われる。