別府市の台風10号中間まとめ

車は通れるものの一部が陥没した道路
(3日午前、枝郷で撮影)

 別府市は、台風10号の被害について中間報告をまとめた。
 ケガ人など人的な被害の報告はないが、山間部を中心に、建物や道路、河川、農地などで被害が確認されている。現在も被害状況を確認しているため、今後、件数は増える可能性がある。
 道路・河川に関しては、市民から237件の通報(重複を含む)があった。土砂崩れなどによる道路災害は66件、河川の増水等による河川災害12件、その他土のうの要請や倒木、陥没、路面清掃159件があった。現場を確認し、応急対応を行った。
 農林水産業では、農地の畦畔のり面崩壊などが144件、水路土砂流入など53件、施設(ハウスなど)では、土台沈下や土砂流入による骨組み破損、ビニール破損など17件。林業では、林道災害30件、林地崩壊4件だった。
 罹災証明は13件の申請があり、半壊13件、準半壊7件、一部損壊5件。被災は3件だった。
 水道関連では、大雨の影響で寒原水源地でにごり水が29日に発生し、堀田で一時、飲み水として使えないことから、給水車で対応した。生活用水としては使用でき、31日には復旧。その他は市民生活への影響が出るような被害はなかった。
 別府市では、被災した市民が相談が出来る「別府市災害サポートセンター」を20日まで平日の午前9時から午後5時まで開設。総合窓口として、相談内容に応じて必要な部署や機関につなぐ。問い合わせは、電話21・1145へ。