別府市議会の令和6年第3回定例会⑧

 別府市議会の令和6年第3回定例会の一般質問を20日午後1時に再開した。
 市原隆生氏(公明党)と吉冨英三郎氏(自民新政会)が放課後等デイサービス、こども誰でも通園制度、行旅死亡人や無縁遺体、春木川公園整備運営事業などについて執行部の考えを質した。

放課後デイの現状は

市原隆生氏(公明党)

市原 隆生氏

 市原隆生氏は、放課後等デイサービスについて現状を質問。大久保智障害福祉課長が「6月末時点で、34カ所。通所している障がい児の利用者は8月末で小学生は330人、中・高校生は150人」と説明。
 市原氏は「利用している中・高生の保護者から見て、小学生の方に指導員の目がいっていて、大きな子どもにはいっていないのではないかという感じ方をしている人がいる。改善できないかという声があるが、どうか」と質問。
 大久保課長が「中・高生は通所時間が小学生と比べて遅く、過ごす時間が少ないという事実もある。一概には言えませんが、中・高生になると自分で出来ることも増えて、あまり干渉されたくないという子もいると聞く。利用者の特性に真摯に向き合い対応していると思っている」と答えた。
 市原氏は「施設の数はそれなりに充実しているとは思うが、対象者は年々増加傾向にある。今後の対応は」と重ねて質問。
 大久保課長が「特色あるサービス提供などの内容を把握できるように、連携を図っていきたい」と答えた。
 また、大学生の自転車での通学について実情を質問。堀英樹生活環境課長が「大学によると、基本的には把握していないという答えだったが、許可制をとっているところもある」と答えた。
 市原氏は交通ルールの指導を行うように要望した。他にも、こども誰でも通園制度などについても質問した。

「無縁仏」の対応は

吉冨英三郎氏(自民新政会)

吉冨 英三郎氏

 吉冨英三郎氏は、身元が分からない、引き取りてのない「無縁仏」について、老人福祉施設に勤務した経験から「福祉葬で市職員が収骨などをするのか」と質問。入田純子ひと・くらし支援課参事が「同行や収骨はしていない」と答えた。
 吉冨氏は「無縁仏が増えているという記事を見た。一人暮らしの高齢者の増加や親族等との縁が希薄になっている人が多くなっているということだと思う。無縁仏への対応は」と重ねて質問。
 入田参事が「身元が分からない、親族がいない、葬儀などを行う人がいないと、『行旅病人及び行旅死亡人取扱法』、『墓地、埋葬に関する法律』に基づいた対応をしている。行旅病人及び行旅死亡人は、旅行中やホームレスなど身元が分からない人。過去5年間の対応は、行旅法での対応は、令和2年度の2件のみ。墓地埋葬法では、令和元年度13件、令和2年度11件、3年度13件、4年度27件、5年度20件。葬祭費は葬祭社に全額市が支払い、その後、死亡人の遺留金を費用に充当する。十分でない時は、県に費用弁償を請求する。市の持ち出し金はない」と答えた。
 吉冨氏は、民生委員の活動との連携についても質問。入田参事が「訪問した際に聞き取りをする中で、状況把握をしてもらっている」と答えた。
 吉冨氏は「無縁遺体が増えるであろうと思われ、マニュアルを作る必要があると思う」と提言した。他にも春木川公園整備運営事業についても質問した。