大分県フェンシング協会が祝賀会

パリオリンピックでメダルを獲得した
大分県出身の3選手の祝賀会が行われた
別府市出身の上野選手には
「ツーリズム別府特別大使」などが贈られた

 大分県フェンシング協会(北野正剛会長)は21日午前10時、大分市のホテル日航大分オアシスタワーで「パリオリンピックフェンシング競技メダル受賞祝賀会」を開催した。
 パリ五輪では、大分市出身の敷根崇裕選手(26)=ネクサス所属=が男子フルーレ団体で金メダル、江村美咲選手(25)=立飛ホールディングス所属=が女子サーブル団体で銅メダル、別府市出身の上野優佳選手(22)=エア・ウォーター所属=が女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した。3選手ともに、父親がフェンシング選手で、小さい頃からフェンシングを続けてきた。
 北野会長が開会宣言。佐藤樹一郎大分県知事が3選手に大分県民表彰を、足立信也大分市長が敷根選手と江村選手に大分市民栄誉賞、長野恭紘別府市長が上野選手に別府市特別功労表彰とツーリズム別府特別大使の委嘱を行った。
 佐藤知事は「アストートして世界最高峰のオリンピックで、メダルを獲得したのは、夢に向かって不断の努力を続けた成果だと思います。日の丸を背負い、世界の強豪相手に全身全霊で戦い、勇気と元気を与えてくれました」。足立大分市長は「今がフェンシングが盛り上がるチャンス」。長野市長も「それぞれにストーリーがあって、大変な努力あってのメダルだと思います。30年前から始めた強化が花開いた」とそれぞれ祝辞。
 日本フェンシング協会強化部長で日本代表監督を務めた、青木雄介さんらもあいさつをした。佐藤知事、足立大分市長、長野別府市長、北野会長から3選手と江村選手の父親で県フェンシング協会顧問の江村宏二氏に花束が贈られた。
 敷根選手は「好きなことをやり続けた結果だと思います。学生の皆さんにも、好きなことを続けてほしい。4年後は譲れませんが、8年後、12年後の日本代表を目指してほしい」。江村選手は「いいプレーが出来なかった中で、カバーし合ってつないでメダルが取れたことに、言い表せない感謝があります。大分市で合宿を2016年からしてもらい、海外のトップ選手と練習が出来たことが今につながっていると思う」。上野選手も「史上初の女子フルーレ団体でメダルを取ることができ、沢山の人のサポートのおかげだと思っています。小さい頃から、夢はオリンピックで金メダルでした。ロスで個人と団体で金メダルをとれるように頑張りたい」とそれぞれあいさつ。3選手とも、すでに気持ちはロスオリンピックに向いていた。
 豊田喜久夫エア・ウォーター株式会社会長の発声で乾杯。選手と交流を行った。