別府観光おもてなしライセンス

長野会長から合格者に
認定証などが贈られた

 別府市観光協会(会長、長野恭紘別府市長)は今年度実施した「別府観光おもてなしライセンス事業」の合格者を対象としたライセンス授与式を24日午後1時30分、別府市男女共同参画センターあすべっぷ2階会議室で開催し、11人が出席した。
 お客さまと接する時間の長い観光タクシーの運転手とバスガイドを対象に、別府市の歴史や観光施設、温泉についての講習や車いす介助などの接遇研修を実施し、その後、認定試験を行い、観光案内のプロを養成し、観光客の満足度の向上に努めることが目的。
 対象者は別府市内のタクシー運転手7社44人、バスガイド2社3人が受講。14人が合格した。
 合格者には▽認定書▽資格取得証明書▽認定マグネット▽記念品―を贈呈。不合格者には講座受講証明書を配布。今後は再試験や、ほかの業種への拡大も検討していく。
 授与式では、伊藤慶典専務理事が事業総評を報告し、ライセンス取得者を発表した。
 合格者一人ひとりに認定証などを贈った長野会長があいさつ。
 ライセンス取得者を代表して「みなとタクシー」の藤井宏幸さん(65)=タクシー歴10年=が「今回の研修において、別府の歴史や温泉などの基礎知識を学んだこと、接客についても障がいのある方の対応をはじめ、お客さま目線でサポートする必要性を再確認できたことは、今後の業務に大いに役立つと感謝をしております。今回、ライセンスを取得できたことに甘んじることなく、今後も観光を中心としたお客さまの満足度を上げていく努力を続け、別府観光発展のための一翼を担っていくことをお誓いします」と謝辞を述べた。
 式終了後、みなとタクシー7年目の竹ノ下誠さん(52)は「認定を受けることができてほっとしたのと、改めて勉強できたことは良かったです。これまでお客さまが安心して乗っていただくことを心がけており、優しく話しかけたり、車内の温度を聞くなどをしてきました。温泉や歴史などについて学べたことが一番大きなこと。今回は自分の知識として、お客さまが満足してもらえるように活かしていきたい」。
 大分交通のバスガイド松浦三華子さん(35)=バスガイド歴17年=は「形として残る『ライセンス』が取れる機会がとても良いと思い、応募しました。接遇研修はタクシーがメーンでしたが、一人ひとりに行き届いたサービスをしていることが分かり、勉強になりました。バスガイドとしても活かせます。ライセンスに恥じないよう、今後も頑張っていきます」と話した。