予算決算特別委員会が意見書

決算審査を終えて、意見書を提出した

 別府市議会は25日、予算決算特別委員会での審査における意見書をまとめ、長野恭紘別府市長に手渡した。
 加藤信康議長と市原隆生委員長が出席。市原委員長が「当初予算の審査と決算認定審査の循環性を図るため、取りまとめた改善、提案等を意見書として提案し、政策に生かすことを求めることとしています。意見書及び委員会での意見を、令和7年度当初予算編成に反映することを要望するとともに、令和7年度予算決算特別委員会において、その取り組みについて回答をお願いします」とあいさつし、意見書を手渡した。
 意見書では、▽経常収支比率について=財政の硬直化を招くことのないよう、持続可能な財政基盤の強化など、行財政運営の適正化及び効率化に向けた更なる取組を進めること▽入湯税超過課税の使途について=温泉資源の保護、別府観光の推進の為に使うことが必要。さらなる好循環を生む仕組み作りに取り組むこと▽重層的支援体制整備事業について=「子ども・高齢者・障がい者・生活困窮者」が抱える従来の制度だけでは対応が困難な複雑化・複合化した問題に対し、断らない相談支援体制を構築することを求める▽補助及び交付金の公益性、公平性、有効性についての評価と周知=効果検証が重要であると共に、民間事業者対象の補助事業で、新規のものに関しては、補助制度の丁寧な説明と周知を求める
 ▽人材の確保等について=特に、子育て支援や介護、学校教育の人材については、専門知識の必要性が増す中で、求められるサービスも増加すると考えられる。その必要性を鑑み、正規の専門職の人材確保及び育成充実を図ることを求める。併せて、きめ細やかなサービスを提供するために、関係団体とのネットワークを強化し、相互の情報共有と情報収集が強化される体制の構築を▽行財政構造改革の推進について=行財政構造改革の推進には市民の理解と協力が不可欠。丁寧な説明や対話を重ねながら本市における行財政運営上の課題解決を図り、新たな施策や臨時の財政需要に対応できる行財政構造の構築に努めるとともに、安定した質の高い行政サービスを提供していくよう引き続き努めることを求める、とした。
 長野市長は「いただいたご意見は、当初予算に反映させられるように努力します」と述べた。