大分県警察本部交通部各課、大分中央警察署、別府警察署は合同で大型飲酒検問を9月27日午後11時から28日午前1時まで、国道10号の高崎山先交差点上り線で行い、31人が参加した。
飲酒運転による交通事故は、平成18年8月に福岡県で幼児3人が死亡する重大事故が発生するなど大きな社会問題となった。その後、各方面の取組や19年の飲酒運転厳罰化、21年の行政処分強化などにより、飲酒運転による交通事故は年々減少しているものの、近年では下げ止まり傾向にあり、依然として飲酒運転による悲惨な交通事故は後を絶たない。飲酒運転は極めて悪質・危険な犯罪。県民一人ひとりが「飲んだらのれん」で飲酒運転を絶対にしない、させないという強い意志を持ち、飲酒運転根絶を呼びかけている。
取り締まり場所に移動した交通課員は、1台ずつ停車させて「飲酒検問です。ご協力を」と呼びかけながら、飲酒検知を実施し飲酒運転をしていないかを確認した。
同所責任者の県警察本部交通部交通指導課(企画・指導兼指導取締担当)の清松昇課長補佐は「週末を中心に、これからお酒を飲む機会が多くなると思います。お酒を飲んだら車を運転しない、飲酒運転を防止するために飲酒検問を実施しています。今回は飲酒検問ですので、お酒を飲むと誰しも運転に関する判断力、注意力、運転操作がおろそかになってしまいます。お酒を飲んだ際には、絶対に運転をしないことをお願いします。飲酒運転を根絶するためには、ドライバーだけではなく、ご家族、職場の方々など皆さんの協力が必要と感じています。皆さんで『飲酒運転をしない・させない』ようお願いします」と話した。
今回の飲酒検問は同所を含め県内の繁華街周辺や幹線道路など23カ所で、警察官161人体制で実施した。飲酒運転はゼロだったが、無免許運転、スピード違反などで26人を検挙した。国道10号での検問では無免許運転1件、免許証不携帯1件、公安委員会遵守事項違反(スリッパ履きなどでの運転)7件を検挙している。