溝部学園高校でジビエ料理講習会

ジビエ肉を使って美味しく料理した

 別府溝部学園高校(佐藤清信校長)で9月30日、令和6年度ジビエ料理講習会が行われ、食物科2年生29人が参加した。
 野生のイノシシやシカ(ジビエ)による農業被害もある中で、ジビエ肉を使った料理の普及を図るため、大分県東部振興局と連携して学習会を実施している。
 農作物を踏み倒したり、食害などによる鳥獣被害は、経済に大きなダメージを与えるだけではなく、農家のやる気の減退、森林が育たないことによる水を蓄える機能低下など、様々な影響がある。大分県の鳥獣による被害額は減少傾向にあるものの、まだ1億円を超える被害があるという。別府市の鳥獣被害も減少傾向にある。
 猟師がわなや銃を使って捕獲するが、肉は自家消費や埋設・廃棄処分することがほとんどで、ジビエを使って地域で有効活用することで、捕獲数を増やし、被害を減少させたい考えなどと説明。
 料理講習は、カフェRoute・Sの池永翔シェフが講師となって、シカミンチを使った「ジビエバーガー」、イノシシミンチを使った「サルシッチャ(ソーセージ)」、牛筋肉を使った「ボルシチ」を作った。スクリーンに映し出された池永シェフの手元を見ながら、グループで役割分担をして、手際よく調理し、美味しく味わった。