別府市は、的ケ浜公園整備事業として都市計画変更を行うため、2日午後6時半、APUプラザ大分で説明会と意見交換会を行った。
現在の的ケ浜公園は、昭和49年に開設され、面積は約1580平方㍍。市民や観光客の海辺の憩いの場であると共に、夏の火の海祭りや冬のクリスマスファンタジアといった大型のイベントも開催されている。しかし、開設以来約50年が経過し施設の老朽化や利用実態に則した施設配置になってないなどとして、整備を行う。歩道、植栽帯、園路、芝生からなるが、細かい段差が続いている。国道から公園内が見えないことや樹木の根上がり等によって段差が生じていると説明。
また、隣地に廃止された北浜温泉の建物が残されているが、劣化や損傷が激しく、改修や設備の更新に多額の費用がかかることや温泉施設に特化した間取りのため用途変更が難しいとして、撤去し、敷地を公園の一部にするための都市計画変更を行うとした。
公園を面的に利用するため、現在南側にある駐車場を旧北浜温泉側に集約し、展望デッキを設置するなどの案を提示。公園緑地課は「こうなるというものではなく、たたき台のたたき台。これから、いろんな意見を聞いていきたい」話した。整備は、4~5年かけて北側から実施する予定であることも説明された。
参加者からは「国道は車の通りが多いので、木がある方が落ち着いて過ごせてよい。台風などの防風林にもなっていると思う」「健康増進にも配慮してほしい」「夜間、もう少し明るくしてほしい」などの意見が出た。リニューアルに関するアンケート調査をした結果も踏まえて、今後も意見交換会を開くなどして検討を進める。