別府警察署は10日、SNS型ロマンス詐欺の発生を発表した。
市内在住の50歳代男性は8月下旬ごろ、マッチングアプリで日本人女性を名乗る人物と知り合い、LINEでやり取りを始めて、音声通話とビデオ通話も1回ずつ行った。その際、片言の日本語を話しており、「外国生活が長く日本語が片言になった」と言っていた。その後、男性はやり取りを始めてすぐに結婚前提で交際することになった。将来、結婚生活を始めるにあたり、女性を名乗る人物から「私の姉は、ネットショップの財務責任者をしている。2人の幸せのためにネットショップを始めませんか。お金もすぐに稼ぐことができるようになる」などとネットショップの経営を勧められた。そのことを信用した男性は、紹介されたインターネットサイトに登録し、商品の仕入れ代金名目で、18回にわたり、指定された口座にネットバンキングで振り込み、約3737万円をだまし取られる被害に遭った。
男性は9月上旬、一度は利益分が入金されたため、引き続き相手の口座に振り込んでいた。
同署管内で今年に入り、SNS型ロマンス詐欺被害は18件、被害総額は約2億4238万円、SNS型投資詐欺被害は15件、被害総額は約3946万円で、合計は33件約2億8184万円となっている。
同署は「SNSで知り合った相手からお金を要求された場合は詐欺を疑い、必ず家族や警察に相談して下さい」と呼びかけている。