台風の被災地を視察

台風の被害で被災した箇所を視察

 別府市議会の有志が7日午前9時、台風10号の被害箇所を視察した。
 別府市内の台風10号の被害は、山間部を中心に多く発生し、道路の損壊や河川の損壊等は253件、のり面崩壊や水路など農地関連の被害262件、林業関係の被害34件となっており、別府市では「過去10年間の風水害被害では、最大」としている。
 視察に参加したのは、加藤信康議長、日名子敦子副議長をはじめ、吉冨英三郎、阿部真一、森山義治、森裕二、石田強、塩手悠太の各市議。古賀原や内成の山林や田んぼなどを見て回り、現地で農林水産課や都市整備課から現状の説明を受けた。
 古賀原のカボス園では、土砂が流れ込んだ場所を歩いていき、現状を見た。また、内成の棚田に水を供給する石城川水系沿いにある水無の滝前広場では、対岸に当たった水の跳ね返りで道路が削られたとみられる場所では、上流から土石が流れ込み、水の流れが変わりあふれ出ている所や路面が崩落している箇所があった。田んぼが崩落した場所では、イノシシが侵入して荒らすため、近所の人が電気柵を貸してくれて応急処置をしていることなどを所有者が説明した。
 視察を終えて、加藤議長は「早く復旧を進めないと、このままでは農業を続けることを諦めてしまう人もいるかもしれない。議会としても協力したい」と話した。