80歳代女性が40万円被害

 別府警察署は18日、特殊詐欺(預貯金詐欺)被害の発生を発表した。
 同署によると、市内在住の80歳代女性の自宅固定電話に15日、金融機関の職員を名乗る男から電話がかかり「健康保険の払戻しがあります。手続きにはキャッシュカードが必要です。暗証番号を教えてください。セキュリティ手続きのため、新しいキャッシュカードに交換する必要があります。古いキャッシュカードを取りに行きますので封筒に入れて準備しておいて下さい」などと言われた。そのことを信用した女性は、相手にキャッシュカードの暗証番号などを伝えるとともに、通話中に女性方を訪れたスーツ姿の若い男にキャッシュカード2枚を渡し、だまし取られた。その後、女性の口座から20万円を2回の計40万円が引き出される被害に遭った。
 同日、女性からキャッシュカードを渡したことを聞いた家族は、金融機関に行き、その金融機関から別府署に通報があり被害が判明した。
 同署は「金融機関の職員がキャッシュカードを受け取ったり、暗証番号を聞くことはありません。『還付金がある』などといった不審な電話を受けた際は、必ず、家族や警察に相談して下さい」と呼びかけている。
 別府署管内で今年に入り、今回の件を含めて特殊詐欺被害件数は27件、被害金額は約2860万円。