別府市教育懇話会が懇談会開催

グループに分かれて子どもたちの
幸せなどについて話し合った

 別府市教育懇話会(河野三教会長)主催の令和6年度「別府市の教育を語る懇談会」が24日午後3時、市社会福祉会館で開催された。退職校長会、現職の校長会、市PTA連合会、教育委員会など約100人が参加した。
 心豊かでたくましい別府っ子を育むために、学校及び教育行政、家庭、地域それぞれが果たすべき役割を考え、教育行政が一体となって行動する契機とするのが目的。
 河野会長が「平成17年に大分県が11月1日を『おおいた教育の日』とする条例をつくり、約1週間を『教育週間』として様々な催しが行われています。教員になって初めての勤務で、作業をする子どもたちを見ていた先生が『子どもたちを遠くからみることも大事だな』と言った。私も近くから見ることも大切だが、遠くからみることも大切だと思った。子どもはいろんな方向からみないと本当の子どもは見えないのではと思う。別府の教育を考える機会になれば」とあいさつ。
 寺岡悌二教育長も「別府の明日を託す子どもたちのために、教育について語っていただき、すべては子どもたちのためにを合言葉に、誠実に取り組んでいきたい」と述べた。
 佐藤元昭教育政策課指導主事が「第3期別府市教育大綱」について説明をし、引き続き「全ての子どもたちが幸せや満足感を感じる社会の実現に向けて~第3期別府市教育大綱を踏まえて~」をテーマに、グループ協議を行った。12のグループに分かれて①学校に行きづらさを感じている子どものために、家庭・地域・学校ができること②互いに認め合い支え合う心豊かな子どもを育成するために、家庭・地域・学校ができること③別府を好きになり、未来の地域の担い手となる子どもを育成するために、家庭・地域・学校ができること、について話し合った。
 協議の結果発表で、①は「行きたくなる学校とは。キーワードは、みんながつながって、子どもたちに寄り添うだと思う。地域とふれあうための行事を試みている学校もあり、効果についても意見交換することで、沢山の学校に取り組みがつながっていくのでは。スクールカウンセラーなどは、子どもたちとの面談も大切だが、保護者と話すことで安心が得られ、保護やが安心することで子どもも安定するのでは」。②では「コロナ前と今で学校、家庭、地域が変わっているため、新しい仕組みをつくる必要があるのでは。大人同士がもっと知り合っていく必要がある、分かり合う必要がある。また、先生の心のゆとりが必要。そのために地域や家庭が協力することが大切」。③では「人と人が知り合う、繋がり合うこと。地域も家庭も学校も子どもたちを思っていて、子どもファーストがひいては、別府を愛する子を育てることになると思う」などの意見が出た。