衆議院議員選挙の焦点 参謀に聞く③

大塚陣営:平野 文活選対事務局長

 「安保法制廃止は党としてゆずれないところ。基本の部分で(立民と)政策が合わず、共闘できない」と、立候補を決めた大塚光義候補(日本共産党、新)を支える、平野文活選対事務局長(前別府市議)。
 大塚候補について「タフな人。疲れを知らず、粘り強い人」と話す。
 過去2回の衆議院選では野党共闘をしてきたが、今回は、大分1区と3区で候補者を立てることに。「中央での野党共闘の行方を見守っていた。政権交代には、野党の一致団結、特に選挙区ではそれが必要だと思っていたが、一部を除いて野党共闘にはいたらなかった」
 「企業献金禁止や選択的夫婦別姓など一部では同じ政策があるが、大きな政策課題では一致が得られない。安保法制にいたっては、集団的自衛権で米国の戦争に参加するのは、明らかに憲法違反で、認められない。共産党ならではの政策を正面から訴えるには、立候補しかない」と話す。
 大塚候補は、豊後大野市出身で、大阪工業大学卒。1983年から、挾間町議を5期務めた。現在、党県北部地区委員長を務める。自民党の政治資金収支報告書への不記載問題や統一教会の問題などの解明をしない自民党の姿勢を批判。
 ▽「金権腐敗政治の根を絶つ」ための企業献金の廃止
 ▽物価高騰などの暮らしが大変な中で、消費税を5%に引き下げ、中小企業への支援を行い、最低賃金を1500円以上に引き上げ、手取りを月20万円程度に
 ▽集団的自衛権を容認せず、憲法9条に基づいて、平和外交をすべき、の3つの柱を中心に訴えている。
 選挙カーで選挙区内を細かく回り、街頭に立ってマイクを握り、政策を訴える地道な活動で、支持拡大を図る。
 また、比例区でも共産党の支持を訴え、現在の比例区1議席を2議席に増やすことも目指している。
 最終日は、ファイナル集会などは行わず、別府市内を回って最後まで支持を訴えるための街頭活動を行うことにしている。