別府市役所退職者の会・自治労別府市職員退職者会主催の「別府市制100周年感謝の集い記念講演会」が10日午後2時、別府市公会堂大ホールで開催した。
木原勝彦講演会実行委員長が「別府市は本年4月に市制100周年を迎えました。私たちは100周年という節目の年に、100年の歴史と共に歩んだ当事者として何かできないかと考え、記念講演会を開催することを決めました。2部構成で開催し、第1部は別府市のこれまでの歴史を講演、第2部はこれからの100年にむけての提言を期待しています。先人が築き上げた100年の歩みに感謝し、これからの100年に向けた新たな第一歩を踏み出そうではありませんか」とあいさつし、講演会の幕が上がった。
第1部の講師は、元今日新聞社報道部長で郷土史愛好家の小野弘氏が「別府発展の歴史 一寒村から『世界の別府へ』 明治終わりから昭和初期にかけて急速に変貌」をテーマに講演。
「明治39年に別府町と浜脇町が合併し、大正13年に市制が施行され、昭和10年に大別府が誕生というように発展してきた」とし「昭和10年の別府市北小学校同窓会『創立六十周年記念誌』では『明治時代の別府は一寒村、一漁村にすぎなかった。その別府が、明治末の鉄道開通や阪神別府航路本格化により、昭和初期にかけて発展した』という記述がある」と話した。
小野氏がこれまで調べてきた資料として、官報や昭和6年の歩行者の通行量調査から分かることなどを説明。
最後に「別府の歴史をみんなで大事にしたいと思います。できれば皆さん、記録や写真などは捨てずに残して、短いものでも自分史を書いて後世に歴史を伝えてほしい」と語った。
第2部のパネルディスカッションは「別府の未来について」をテーマに、平野芳弘・平野資料館館長、西貴之(株)西石油グループ代表取締役社長、赤嶺リサ(有)ちはらコーポレーション代表取締役をパネリストに迎えて開催した。