「児童発達支援センターひめやま」開設

式典で想いを語る
溝部センター長
子どもたちの安全安心のため、別府競輪地域振興
事業補助金を活用した送迎用のワゴン車を導入

 学校法人溝部学園(溝部仁理事長)は、ひめやま幼稚園の裏手に「児童発達支援センターひめやま」を開設。28日午前10時半、オープニング式典を行った。
 同センターは、地域の中核的な発達支援の拠点として、子どもに応じた個別支援を行い、遊びなどを通して学びを提供する。地域で安心して暮らせる居場所作りの機能を持つ。
 午前中は、児童発達支援を行い、自由遊びや選択遊び、療育活動、好きな遊びなどをして、午後1時には送迎を行う。午後からは、放課後等デイサービスを行い、小さな集団や個別の活動を行う。長期休みの時には、障がい児向け水泳教室やお出かけなども計画しているという。施設は、遊戯室、指導訓練室、静養室、相談室などがある。
 溝部佳子副理事長が「教育を母体とする溝部学園が福祉型のセンターを開所することに、大きな意味があると思います。困りごとを抱える子どもたちを受け入れることで、地域の中核としての療育支援施設として担うことになる。一人ひとりに合わせた療育を提供し、その子らしさを大切に支援をし、その子らしく生きていける社会を目指します。子どもたちにとって、集団の中で生きていけるきっかになるのではと思っています」とあいさつ。
 溝部太郎センター長が「児童精神科医師として臨床に携わっていて、診察室で医師が出来ることは、本人の生活の中ではごく一部で、限界を感じていた。昔のように、障がいの有無で教育を分ける時代ではない。地域の中で一体となって生活するためには、センターが必要だと思いました。特色としては、園の真横にセンターがあることや、先生たちも、保護者も相談できる。学校法人が運営しており、園の良いところがセンターの良いところになっている。また、安全安心のため、専用のバスを導入できたこと」などとあいさつした。
 来賓の嶋幸一県議会議長と寺岡悌二市教育長が祝辞。別府競輪地域振興事業補助金を活用した送迎用のワゴン車1台、㈱佐伯建設から絵本118冊、㈱豊和銀行からアンパンマン掛け時計1台が寄贈された。上田亨市競輪事業管理者が車のカギを、佐藤秀明佐伯建設お客様サポート本部参事が絵本、新原秀和豊和銀行亀川支店長が掛け時計をそれぞれ手渡した。
 最後に、認定こども園ひめやま幼稚園の年長50人がお礼の歌を披露した。