別府市立青山中学校3年生の髙根唯花さん(15)が、27~29日に東京都で開催される「高円宮杯第76回全日本中学校英語弁論大会」に出場するため、10月29日午後4時45分、長野恭紘別府市長に報告をした。北村俊雄校長らが同席。
髙根さんは、9月に行われた別府市の大会で優勝し、9月に行われた県大会でも優勝し、全国への切符を手にした。弁論のタイトルは「Facing a New Path(夢に向かって)」。発達障がいがあり大きな声を出したりする兄をいつしか「恥ずかしい」と距離を取っていた髙根さんだが、兄にいつも優しく接してくれる友人に兄が怖くないのか尋ねると「なんで?友だちのお兄ちゃんやん」と言ってくれたことをきっかけに、偏見を持っていたのは自分だと気づき、兄と向き合うようになり、国内外を問わず、人を助ける医者になりたいという夢をもつようになったという思いを文章にした。
長野市長らの前で感情豊かに自分の思いをしっかりと発表。小学2年生の頃から英会話教室に通い、海外の先生と話すことで発音を磨いてきた。中学2年の時には、別府市の英語弁論大会で暗唱の部で優勝したことも。全国大会への出場は初めて。「自分の身近なことで伝えたいことを考えた時、兄のことを話そうと思いました。大勢の前で発表するのは緊張しますが、今後、文化祭でも発表する機会があるので、慣れて自信を持って発表できるようにしたい。上位に入りたいと思っていますが、全国ではすごい人がたくさんいると思うので、学ぶことも多いと思います。それを大切にして、自分の精一杯の力を出せればと思います」と話した。
長野市長は「英語は、将来必ず役に立つと思うので、これからも英語力を磨いてもらいたい。とても感動するスピーチだった」と激励した。
全国大会では、151人が4つのブロックに分かれて予選が赤坂区民ホール行われ、決勝は29日に有楽町よみうりホールで予選を勝ち抜いた27人が出場する。