日出町健康セミナーに230人

多くの来場者が参加した
骨密度・血管年齢・ベジチェック測定
講師を務めた堀之内登・
国立大学法人大分大学医学部
総合診療・総合内科学講座助教

 日出町と大分県信用組合は「令和6年度日出町健康セミナー~日出町の健康寿命を延伸~」を10月30日午後2時、日出町中央公民館ホールで開催し、約230人が参加した。共催は国立大学法人大分大学・速見郡杵築市医師会・日出町商工会・けんしん別府日出同好会、後援は大分県東部保健所、協賛は大塚製薬(株)・キッコーマン食品(株)。
 安部徹也日出町長が「私たちにとって健康が一番重要だと考えます。今回の健康セミナーでは、皆さまが健康で暮らすためのヒントを授けてくれます。セミナーでは、フレイルの概念など具体的な知見を得ることができると思います。セミナーを通して、皆さまがいきいきと生活を送るための健康づくりの一助になります」とあいさつ。
 吉良昌吉大分県信用組合専務理事が吉野一彦大分県信用組合理事長、清水久美恵大分県東部保健所地域保健課参事兼課長が糸長伸能所長のメッセージをそれぞれ代読した。
 堀之内登大分大学医学部総合診療・総合内科学講座助教が講師を務め、「今日からはじめるフレイル予防~みんなでコツコツ貯筋大作戦!めざそう元気な100歳~」をテーマに講演した。テーマの「フレイル」とは「健康と寝たきり(要介護状態)の間」のこと。
 「ペットボトルの蓋が開けにくくなった。階段を10段登るのが大変になった。最近1年間で何回かこけた。思い当たる人はもしかすると、筋肉が弱っているのかもしれない」と問題を提起。
 筋力低下があると、寝たきりになる可能性が約2倍になる危険がある。早めに対策すれば健康な状態に戻ると説明。
 フレイルにも▽身体的フレイル▽オーラル(口腔)フレイル▽社会的フレイル―の3種類があり、それぞれの特徴と対策を説明した。
 休憩後、介護予防には特に運動が大事とし▽筋肉に負荷をかける運動▽有酸素運動▽バランス運動―のやり方を説明し、その場でできるものは来場者も一緒に行った。
 後藤将児日出町健康増進課長が謝辞を述べた。
 セミナー開始前と終了後、来場者はホール前で無料で骨密度・血管年齢・ベジチェックをそれぞれ測定した。