市内の女性が846万円被害

 別府警察署は7日、警察官をかたるオレオレ詐欺(特殊詐欺)の被害について発表した。
 市内在住の70歳代女性方の固定電話に9月24日、カスタマーセンターの職員を名乗る男から電話があり「暴力団が、あなたの名前や電話番号を使ってお金を借りています。警察に電話を代わります」と言われた。電話を代わった警察官を名乗る男から「東京中央警察署の者です。取り調べをするので、東京に来てください」などと言われた。その2日後、検事を名乗る男から電話があり「あなたの口座は凍結され使えなくなります。今のうちにすべて下してください。下したお金の番号を調べる必要があるので玄関前に置いてください」などと指示された。それを信じた70歳代女性は、10月8日に現金846万円を自宅の玄関前に置き、だまし取られる被害にあった。
 女性は市内の金融機関で7日まで6回にわたり、現金を引き出している。
 犯人側から数日待つように言われたため、連絡を待っていたが連絡はなかった。家族に相談し11月5日午後に女性本人が来署して被害が判明した。
 同署は「警察官や検事が現金を預かったりすることはありません。お金が絡む電話は詐欺を疑い、すぐに家族や警察に相談してください」と呼びかけている。
 同署管内では今年に入り、今回の件を含めて特殊詐欺被害件数は30件、被害金額は約5210万円。