11月は「児童虐待防止推進月間」。子どもたちの明るい未来を表す、児童虐待防止の象徴カラー「オレンジ」を使った「オレンジリボンたすきリレー」が8日午前9時45分、別府市役所からスタートした。大分県社会的養育連絡協議会(県児童養護施設協議会、県里親会、県ファミリーホーム協議会で構成)、NPO法人むぎの会、県社会福祉協議会が主催。今年で10回目。
毎年、別府市からスタートして、大分県庁まで啓発活動のために歩いている。13団体約130人が参加した。
阿南雄二郎ファミリーホーム協議会長が「私たちは、気持ちを1つにして広く県民の皆さんにこども虐待の防止とこどもの権利擁護を訴えていきたい。また、社会的擁護を担う児童福祉施設の職員や里親は、こどもの暮らしを守る最後の砦として、施設内虐待やこどもの権利侵害の廃絶を目指します」と宣言書を読み上げた。衛藤祐治県社会的養育連絡協議会長が阿部万寿夫別府市副市長にオレンジリボンたすきをかけ、阿部副市長からのぼり旗が手渡された。
阿部副市長は「別府市では、昨年4月にこども部を新設し、こども真ん中社会の実現に取り組んでいます。大きな課題の1つに、児童虐待があります。市民の理解はもとより、様々な機関の関わりが欠かせません。子どもたちの笑顔と安心して暮らせる社会の実現につながることを期待します」とあいさつ。
引田正信県里親会会長も「『こどものたちの幸せのために』をスローガンに掲げ、1人でも児童虐待がなくなることを願って、県庁まで歩いていきたい」と述べた。
その後、のぼりを持って市役所を出発。大分県庁まで約14㌔㍍をみんなで歩いた。