
提言をまとめて手渡した
平尾邸利活用検討委員会(井上正文委員長)はこのほど、長野恭紘別府市長に提言書を手渡した。
道路拡幅に伴い、平尾邸が別府市に寄贈されたことを受けて、利活用について10月から3回にわたって検討を進めてきた。
平尾邸は、大正から昭和初期にかけて、銀行業を通じて別府の発展に寄与した平尾家の迎賓館として、当時の贅を凝らして建てられた。洋館は大正6年に竣工し、それ以前に建設されたと見られる和館があり、庭にはかつてはバラ園として整備されていた。
提言では、基本方針として▽観光拠点としての活用▽地域拠点としての活用を示した。本来の迎賓館、レセプション会場としての機能をはじめ、歴史的な建物での宿泊や撮影スポットなどの活用が望まれるとしている。その上で、歴史的背景を踏まえた改修を検討し、文化財の指定または登録を行うことで付加価値を高めることなどを求めている。また、建物は経年劣化が激しく、今後、放置することでさらに老朽化が進行することが懸念されることから早期の対応が必要となる。
事業手法についてはこれからだが、カフェやショップ、宿泊・ラウンジ機能などが想定されている。さらに、庭園にバラ園を再現することで、写真撮影スポットやガーデンパーティなど、活用方法が広がることが指摘されている。
井上委員長は、提言を長野市長に手渡して「稼働しながら柔軟に対応することが大事だと思う。VIPを迎えられるような施設であってほしいとも思う。一方で、市民にとっても開放されるようにしてほしい」と要望した。
長野市長は「ストーリ―がきちんとある建物で、趣のある建物の中でセレモニーをするのは象徴的。いかようにも使えることを想定してやっていきたい。歴史的建造物の利活用の転換点になるようなものにしたい。しっかりやっていく」と述べた。