令和6年度別府市戦没者追悼式が26日午前10時、市社会福祉会館で開催された。遺族や関係者約60人が参列した。
はじめに、戦没者遺族を代表して、野口裕子さんと林修一さんが献花を行った。引き続き、国歌を斉唱し戦争で亡くなった人たちへ黙とうを捧げた。
長野恭紘別府市長が「先の大戦が終わりを告げてから、79年の歳月が過ぎ去りました。多くの方々が国の内外で祖国を思い、家族を思いながら散華されましたことは、日本国民にとって永遠に忘れることが出来ない、深い悲しみであり、痛恨の極みです。戦後我が国は、国家の再建と発展のため、たゆまぬ努力をしてきました。別府市も世界の恒久平和を念じつつ、皆さんの力を得ながら、誰もが安心して暮らせる町づくりにまい進し、本年4月に市制施行100周年を迎えることが出来ました。現在享受している平和と繁栄が、戦争によって命を落とした方々の犠牲の上に築かれていることをひと時も忘れることは出来ません。尊い犠牲から与えられた教訓を心に刻み、再び、悲しみの歴史を繰り返すことがないよう、次の世代に語り継ぐと共に、恒久平和のため一層の努力を傾けます」。
宮森智久別府市遺族会連合会長が「祖国のため、尊い命を犠牲にした別府市出身の英霊2304柱の御霊は、靖国神社に安らかに祀られています。国民は壊滅的戦火より立ち上がり、英知と懸命な努力で今日の繁栄を成し遂げました。日本国のますますの繁栄と、日本国民の安全、戦没者遺族の平和な暮らしをお守りください」とそれぞれ追悼のことばを述べた。また、来賓の山田邦文県東部保健所地域福祉室長(知事代理)と日名子敦子別府市議会副議長(議長代理)も哀悼のことばを述べた。
出席者による献花が行われ、大野岳暘岳星会会長が追悼吟を吟じた。
式終了後、長野市長があいさつをし、宮森会長が謝辞を述べた。会場では、午後4時まで献花を受け付けた。