日本版ライドシェア開始へ

 別府市は26日、時間やエリアを限定した日本版ライドシェア活用の申請を国土交通省九州運輸局大分運輸支局に提出し、12月中旬から大分県内では初めて運行を開始すると発表した。
 日本版ライドシェアは、今年4月から解禁された制度で、タクシー不足の地域や曜日、時間帯に限って、タクシー会社の管理下で自家用車と一般ドライバーを活用して運送する。別府市では、これまで南部と北部で定時定路線で自治体ライドシェアを運行してきた。
 今回は、忘年会シーズンを迎え、繁忙期となる北浜の繁華街や北部地域の夜間におけるタクシー不足を解消するのが目的。北浜は金・土曜日の午後6時から翌日午前1時。北部は月曜日から金曜日の午後8時から午後11時まで運行する。
 市内のタクシー事業者が所有する最大10台の遊休車両を活用して実施。ドライバーはほぼ確保できているという。
 利用するには、専用のアプリをダウンロードする必要があり、今後、飲食店などにもQRコードを設置してもらうなど、周知を図りたい考え。アプリ内の地図から乗降場所を指定し、事前に運賃を確定させて配車を依頼する。アプリについては、準備が出来次第知らせる。
 長野恭紘別府市長別府は「これから年末の夜間における繁忙期のタクシー不足から、帰宅の移動手段の不安や外出控えが懸念されるなか、県内では初の運行となる日本版ライドシェアは、地域交通の新たな手段として市民の移動手段の利便性の向上や地域経済の活性化につながるものと考えています」と話した。