日赤防災セミナーで災害図上訓練

地図に書き込みながら
地域の情報を共有した

 中部ひとまもり・まちまもり協議会(幸勝美会長)は11月30日午前10時、市社会福祉会館で防災セミナー「災害図上訓練(DIG)/地震」を開催した。地域住民だけではなく、学校関係者やケアマネジャー、地域包括の職員など約60人が参加した。
 災害時に想定される危険などについて、自分で考え、発言して地図上に書き込んでいくことで、大災害をイメージし、住んでいる地域や自宅周辺のリスクについて可視化し、避難経路や避難場所などの確認、災害対応や事前の準備などについて考えるきっかけにしてもらうのが目的。
 「DIG」は、災害を理解する、まちを探究する、防災意識を掘り起こすなどの意味が込められた防災力を高める方法。講師は、日本赤十字社大分県支部の防災士。
 大塚俊夫事務局長が「防災については、常に意識しながら毎年、様々な取り組みをしています。防災訓練は町ごとにやっていると思いますが、ひと・まちで何が出来るかと考え、家庭内での減災について取り組んでおり、今回は新らな取り組み。限られた時間ですが、よろしくお願いします」とあいさつ。
 8つの班に分かれて、まずは地図上で自分の家をチェックし、鉄道や広い道、狭い道、公園、公共施設などを色づけしたりシールを貼ったりして見える化。「ここの道は、一歩通行やな」「ここには店がある」など情報を出し合いながら、作業。
 実際に地図を見ながら想像力を働かせていく中で、新たな発見もあった様子だった。
 これまで、同協議会では防災・減災への取り組みとして、非常食や家庭内での取り組みなどについてセミナーを開催している。