公益社団法人日本建築家協会(JIA)は11月28~30日に、別府市のビーコンプラザなどで「JIA建築家大会2024」を開催した。テーマは「建築の未来」。全国から約680人が参加した。
28日はまちづくりワークショップとして、「別府温泉街探訪」で別府市内を歩いた。シンポジウムでは、「注目の若手建築家による建築討論」「偉大な先輩建築家に学ぶIX」「磯崎新とは」に映画「だれも知らない建築のはなし」の上映を行った。
29日はシンポジウム「熊本から考える災害と未来」「大分から考える木造と未来」があり、大会式典も行われた。また、メインシンポジウム「建築家講演会×クロストーク」では、米国などでも活躍する重松象平さん、末光弘和九州大学大学院准教授らがパネリストとして登壇。重松さんは「マニフェスト型から観察型に変わってきていると思う。社会が変化し、多様化している」と指摘。また、近代建築が取り壊される現状についても議論をした。
式典終了後、佐藤尚己JIA会長、松山将勝大会会長、佐々木寿久九州支部長が会見を行った。佐藤会長は「建築家がより地域社会の中で活躍することが、地域が元気になることで、建築家がすべきことだと思う。地域で活躍する人をサポートする団体でありたい。若い人が活躍できる場をつくらないと、建築文化はすたれてしまうと危機感を持っている。これから頑張る人を支えるのが私の考えるJIA」などと話した。
30日は見学ツアーが行われ、大分県と北九州市で「磯崎新建築のいま」、熊本県で「熊本震災遺構巡り+文化財修復塾ツアー」が行われた。