べっぷ鶴見岳一気登山大会実行委員会(伊豆富生実行委員長)は2日、8月の台風10号の被害の影響を受け、コース内で崩落により通行できなくなった場所があるとして、来年開催予定の第37回大会を中止すると発表した。
同大会は、海抜0㍍のスパビーチから標高1375㍍の鶴見岳山上までを走ったり歩いたりと思い思いに春の別府を楽しむ人気のイベント。日本で唯一、幹線道路を通らない登山コースとして、毎年2千人を超える人が参加している。以前、大雨で境川が増水してわたれなかったことはあったが、今後の大会運営に大きな影響を与える可能性のある大規模な自然災害は初めて。
崩落したのは、堀田地区。実行委員会で現地を確認したが、人が通ることは困難な状況になっていた。修復にはかなりの年数がかかることや、大規模な予算が必要になること、迂回路が現時点で設定できないことなど様々な状況から、11月29日に行った実行委員会で中止を決めたという。
今後は迂回路の調査や整備などを行い、令和8年度以降の開催を目指すという。伊豆実行委員長は「自然災害には勝てない。それでも、迂回路を探しながら、最大の努力をして、大会を開催できるようにしたい。楽しみにしてくれている人がいらっしゃるので、何とか開催できるようにしていきたい」と話した。