大分銀行別府支店(植木克彦支店長)で5日午後4時45分、強盗対応訓練を行い、同支店約10人が参加した。
年末年始に向けて防犯意識を高め、金融機関職員と警察が協働して訓練を実施することにより、事案発生時に適切な対応及び措置が講じられるようにすることが目的。
別府署生活安全課の男性警察官の2人が強盗役に扮した。男性警察官2人が客を装って入店。1人が客役の同課男性警察官を人質に取り、刃物で行員の行動を抑制。もう1人の犯人役が窓口対応の男性行員に刃物を突きつけて、カウンターに上がった。早く金をバッグに詰めるように指示。現金を入れたバッグを受け取ると、人質にナイフを突きつけていた犯人は出入り口近くで、人質を解放。2人の犯人は店外に逃走。行員の一人が犯人を追いかけてカラーボールに見立てた丸めた用紙を投げた。
その後、行員は駆けつけた警察官2人に犯人の特徴などを伝えた。
訓練終了後、幸田俊光生活安全課長が「良い訓練ができたと思います。私たちも訓練をしますので、このような訓練は大切。深呼吸できる状況ではないかもしれませんが、深呼吸をして誰かが冷静に警察に通報していただければと思います。人命第一で考えてください。どこで何があるか分かりませんので、もし何かあった場合は逃げてください。逃げてから110番通報をしてください」と講評した。
最後に植木支店長は「警察官の迫真に迫る演技で『怖い』と思った人もいるかもしれませんが、良い人たちばかりなので気軽に相談してください。実際に生じた場合、犯人は訓練より興奮していると思います。私たちも身動きが取れないと思います。そんなときでもとっさに行動するための今回の訓練。どういう行動を取らないといけないのか、やるべきこと、やってはいけないことが分かったと思います。今日、学んだこととしっかりと身に着けてください」とあいさつした。