春木川公園の「春木川パーク」西側エリアのオープニングセレモニーが7日午後4時、現地で行われた。
西側エリアは、資材の高騰などでオープンが予定よりも遅れていたが、西日本で初めて立体都市公園制度を活用。1階にスーパーマーケットのダイレックス、2階は人工芝でジュニアサッカー1面、フットサルなら3面がとれ、グラウンドゴルフなどもできる「みんなの広場」、クラブハウス、ふれあい広場がある。
後藤力・ミネルバ代表取締役会長が「皆さんの健康や食、安心、経済活動を支える場所として、大きな役割を果たせると確信しています。今月中には、1階にダイレックスがオープンします。地域の皆さんにとって、便利で役立つ存在として、ますます愛される施設を目指していきます。7年前、子どもたちがグランドで車のヘッドライトの明かりでサッカーの練習をしている姿を見て、衝撃を受けたのがこの構想のきっかけです。しっかり運営していきたい」とあいさつ。
来賓の長野恭紘別府市長が「ようやくこの日を迎えることができました。昭和52年に公園用地として取得しましたが、花の苗を育てたり、本来的な使用をしていなかった。地域課題解決と新たな価値創造をしたいと思っていました。二層にわたって価値創造をしてきました」。ダイレックスの五味肇代表取締役社長は「今季で400店舗を超え、大分では17店舗目。地域の皆さんにおこしいただけるように、品揃え、価格含めて頑張っていきたい」とそれぞれ祝辞を述べた。
元東京ヤクルトスワローズの青木宣親さんと鴨川奨ミネルバ社長の元同僚であるサッカー日本代表の吉田麻也選手がビデオメッセージ。スペシャルゲストとして、元サッカー日本代表の本田圭佑さんが登場。本田さんも鴨川社長と3年間、名古屋グランパスエイトでともにプレーをした。関係者でテープカットを行ったあと、9チームが参加して本田さんが提唱している「4V4」で試合を行った。本田さん率いるレジェンドチームには、長野市長、後藤会長、鴨川社長らも出場。子どもたちと対戦し、長野市長が連続ゴールを決めると、本田さん、鴨川社長も強烈なシュートを決めるなど、白熱した試合で沸かせた。
本田さんは記者の質問に「いろんな意味で珍しい環境だと思う。周辺のまちづくりの中にサッカーの環境が屋上にある。通いやすい場所にグラウンドができたことは、良いことだと思う。子どもたちが将来、サッカー選手を目指す時、練習の場としてしっかり機能を果たして、ここからさらにJリーガーを輩出してもらいたい」と話した。