令和6年第4回別府市議会定例会は10日午前10時、再開し、一般質問が始まった。初日午前は石田強氏(日本維新の会)、塩手悠太氏(有志の会)が別府市内観光、新湯治・ウェルネス、子育て・教育―体調不良時の一時預かり・夜間保育・屋内児童ひろば・ベビーシッター補助、別府市の財政などについて質問した。
午後からは、穴井宏二氏(公明党)、阿部真一氏(自民新政会)が質問する。
観光のさらなる可能性
石田強氏(日本維新の会)
石田強氏は別府市内観光のさらなる可能性について「内成、柳、東山、内竈などの台風被害地域では復興が進行中ですが、自然豊かなロケーションは観光資源の可能性を秘めている。特にテントサウナ事業、体験型観光は老若男女に支持され地域経済の活性化や魅力に貢献する可能性がある。市としての考えは」と質問。
牧宏爾観光課長が「新湯治・ウェルネス事業の体系づくりを行っており、特に温泉の効能を中心にエビデンスの取得と活用について取り組んでいる。サウナについても、ポテンシャルがあると思いますので、選択肢の一つになる」と答えた。
石田氏は「テントサウナの具体的な可能性として、体験ツアーを実施し、新たな観光客の誘致をめざす。地域雇用を創出し、地域経済の活性化となる。自然を活かした観光資源の開発することで、地域文化活動や自然保護活動を発信し、地域活性化につなげることができる」と述べた。
また石田氏は「市としてホテル、旅館スタッフのサービス向上を目的としたコンテストなど開催する考えはあるか。イベントを開催することで、観光地としてブランドイメージの向上、サービス業の質の高さのアピールの機会になると思うが、市の見解は」と質すと、牧課長が「観光事業に携わる方々のため、関係団体と連携して取り組んでいく」と答えた。
そのほか、別府たびホームページ・宿泊予約サイト、浜脇中学校跡地の利用法などについて質問した。
新湯治・ウェルネスについて
塩手悠太氏(有志の会)
塩手悠太氏は観光・産業新湯治・ウェルネスについて「別府市は新湯治・ウェルネスとして何をめざしているのか」と質問。
猪原圭太新湯治・ウェルネス推進室参事が「次の100年に向けて産業化し、市民の幸せを実感してもらうこと。産業化に必要なこととして、温泉効果の見える化、エビデンスを活用したプログラム、研究実践拠点施設の設置、人材育成などどれも欠かせないもの」と答えた。
塩手氏は「研究施設で得られたデータを活用して、新しいビジネスをつくる。新しいデータで営業努力をすることで、新しいサービスが生まれて、市民や観光客がそのサービスを購入する。購入したサービスが膨れ上がることで、別府市の経済が大きくなるというイメージ。新湯治に特化した施設をつくるべきと思うが、あの規模のものを設置する必要があるのか。市の見解は」と質すと、猪原参事は「敷地の面積は、市民エリアがテルマスの3分の2、ゲストエリア・ラボエリアはフランスの視察などで得た情報をもとにしている。これらの民間提案を想定した規模としている。研究施設は温泉の見える化やプログラム体験をバランスよく提供し、別府湾や別府市街地を一望できる場所に、この規模のものが必要」と答えた。
そのほか、子育て・教育―体調不良時の一時預かり・夜間保育・屋内児童ひろば・ベビーシッター補助などについて質問した。