第4回別府市議会定例会の一般質問④

 令和6年第4回別府市議会は11日午後1時、再開し、一般質問を行った。松川章三氏(自民新政会)が棚田サミット、新湯治・ウェルネスなどについて質問した。
 同日午前、3人目の質問者だった中村悟氏(創る未来の会)の内容も掲載する。

中学生の喫食時間は…

中村悟氏(創る未来の会)

中村 悟氏

 中村悟氏は中学校の喫食時間について「別府市内の中学校の給食時間は30分間。準備や配膳に時間がかかれば、喫食時間は少なくなる。前回定例会の一般質問で、喫食時間を見直すように要望しました。その後、改善されたのか」と質問。
 宮川久寿学校教育課長が「喫食時間確保については、中学校長会議及び各中学校長と直接協議を行い、周知指導を行った。現在は、給食時間の前後を活用したり、準備や片づけに要する時間を工夫するなど学校の実情に応じたさまざまな方法で喫食時間をこれまでより5分延長している」と答えた。
 中村氏は「それぞれの学校でそれぞれ工夫しているので、情報を持ち寄って喫食時間の確保、学校やクラスによってムラの出ることがないように、全市的に最低喫食時間20分間を」と要望した。
 中村氏は「給食をのどに詰まらせて死亡する事故が起きているので、ゆっくり噛んで食べる力を身につけることも重要。どんな形であれ工夫をして『喫食時間が足りない』とアンケートに答えた53・4%の中学校の生徒が喫食時間をしっかりと確保できるよう、早急に改善、徹底をしてほしい」と質すと、矢野義知教育部長が「食育の重要性については、教育委員会、各学校は十分に認識している。今後も成長段階に応じた喫食時間の確保に努める」と答えた。
 そのほか、新しいリゾート産後ケア、ふるさと納税を活用した動物愛護活動の支援などについて質問した。

棚田サミットについて

松川章三氏(自民新政会)

松川 章三氏

 松川章三氏が棚田サミットについて「来年本市で開催されるが、開催時期と経緯は」と質問。
 塩出政弘農林水産課長が「第30回棚田サミットは、来年11月1日土曜日と2日の日曜日にビーコンプラザを主会場として開催する予定。経緯は、令和4年3月に別府市内の棚田5カ所が農林水産省の『つなぐ棚田遺産』に認定。その認定をきっかけに全国棚田サミット開催地選定委員から検討してほしい旨の要望を受けた。アフターコロナを見据えた別府観光について検討し、請願を提出。その後、全国棚田千枚田連絡協議会総会で別府市開催が正式に決定した」と答えた。
 松川氏が「開催の目的は」と質すと、塩手課長が「棚田は食料生産の塲のほか、良好な景観や水源の涵養(かんよう)を果たすなど多面的な機能を有しており、保全の意味が大きい農地である一方、人口減少や農業従事者の高齢化、平野部に比べ生産条件が悪いことなど保全が難しく、農作放棄地が進みやすいといった課題がある。サミットは棚田を保全するため、多くの人に意義や魅力を知ってもらうことが目的」と答えた。
 松川氏が「今後の維持管理はどうするのか」と質問。塩出課長が「今までのサミットのテーマの一つ。今後は、棚田地域の人々とともに勉強していきたいと思う」と答えた。
 そのほか、指定管理者制度などについて質問した。