アール・ブリュットの芽ばえ展

20日まで別府市美術館で開催している
「アール・ブリュットの芽ばえ展」

 別府市アール・ブリュットの芽ばえ展実行委員会(実行委員長の首藤辰也・社会福祉法人別府発達医療センター事務局長)は「別府市アール・ブリュットの芽ばえ展2024」を20日まで、別府市美術館2階企画展示室で開催している。
 時間は午前10時から午後5時、最終日は午後3時まで。今年で10年目で、令和2年度はコロナ禍で中止となったため、今回で9回目の開催。
 芸術の鑑賞や創造を通じて、障がいのある人の日常生活や社会生活を豊かなものとし、障がいのある人とない人の相互理解を促進することが目的。
 オープニングセレモニーが13日午前10時30分、同所で開催され、首藤実行委員長が「各施設事業所が、工夫を重ねて面白さや味わい深い今までにない作品が多く感じられます。また、芽ばえ展にふさわしい就学前の方の作品や制作過程の写真などもあります。この展示会がきっかけとなり、アートに興味を持ち社会参加が広がり生活の質の向上につながれば大変嬉しいです。今展示会が恒例の行事として『芸術・文化活動を通じた共生社会の実現』にむけ開催できるように実行委員一同頑張っていきたいと思いますので、皆さまのご協力をお願いいたします」、来賓の清家陽子・別府市障害福祉課課長補佐がそれぞれあいさつした。
 展示作家を代表して、べっぷ優ゆうの阿部敏幸さんと工藤由里子さんもあいさつした。
 セレモニー終了後、ギャラリートークがあり、出展している作家がそれぞれの作品をインタビュー形式で紹介し、来場者はそれを聞きながら写真を撮る姿があった。
 作品は絵画・工芸・造形・写真・書・陶芸・川柳・俳句・詩・動画など160点。内訳は個人6人9作品、支援学校2校5作品、施設団体21団体146作品。
 別府市制100周年記念事業「障がい者シェアアートプロジェクト『SHARE ART』」の紹介もあり、市内5会場(南光物産、黒木記念病院、ゆめタウン別府、リゾーピア別府、TANNEL)で3月末まで、作品を3カ月に1回入れ替えし作品展示をしている。