社会福祉法人洗心会(矢野昌弘理事長)は13日午前11時、ホテルサンバリーアネックスで創立100周年記念式を開催した。約50人が出席した。
洗心会は、宇佐市の光明寺の僧侶だった矢野嶺雄氏が創立した。大正13年に海門寺の一室を借りて「別府養老院」として収容を開始。昭和元年に富士見町に院舎を新築して本格的な受入を始めた。昭和7年に救護法の施行により施設認定、同13年には社会事業法により施設認定され、同21年に生活保護法が施行され同法での施設認定をされるなどの変遷を経て、同27年に社会福祉法人の認可を受けた。
現在は、養護老人ホームシルバーホームはるかぜ、特別養護老人ホームナーシングホームはるかぜ、特別養護老人ホーム地域密着型ナーシングホームはるかぜ、短期入所生活介護はるかぜ、介護保険サービスセンターはるかぜ、山の手地域包括支援センター、デイサービスセンターはるかぜ庵、サービス付き高齢者向け住宅ケアコートはるかぜを展開している。
矢野理事長が「世のため、人のため自分を捨てて人に尽くすことが仏教でいう慈悲の心、博愛の精神だと強く思い、別府に来て老人養護を始めたことが、法人の誇り。自分自身が食べていくのがままならない時に、生活に困ったお年寄りの生活をみるということは、そもそも無鉄砲なことだったと思う。制度が何もない時代。初代別府市長に相談に行ったが、法律がないためいかんともしがたく。奥さんが養老婦人会を組織してくれ、お宅を回って托鉢をして老人を養ったと聞いています。今後も、慈悲の心、博愛の精神を忘れずにやっていきたい」とあいさつ。
来賓の岩屋知子さん(岩屋外務大臣代理)、渡邉仁大分県福祉保健部審議監(知事代理)、長野恭紘別府市長、日名子敦子別府市議会副長(議長代理)、藤井冨生公益財団法人すみれ会理事長が祝辞。佐藤靖久大分県経営者協議会長の発声で乾杯をし、祝宴に入った。