別府市が10大ニュースを発表

4月に開催された別府市制100周年式典

 別府市は24日、今年の10大ニュースとして、12項目を発表した。
 今年度は市制100周年の年で、多くの関連行事が来年3月31日まで予定されている他、天皇皇后両陛下の御隣席で全国豊かな海づくり大会の放流行事が別府市で行われるなど、多くの出来事があった。
 長野恭紘別府市長は定例会見で1年を振り返り、統括説明をし「今年は市制100周年の記念すべき年で、100週年にふさわしい大変賑やかしい年となりました。来年は、101年目となる新たな節目の始まりの年。100年後の市民の皆様の幸せを創造し、今後も力強く市政を進めていきます」と話した。内容は次の通り。
 ▽令和6年能登半島地震に伴う別府温泉「幻想の湯」開設(1月)=1月1日に発生した令和6年能登半島地震で断水が長期化する中、石川県能登町及び珠洲市の支援要請に基づき、約1カ月間、和倉温泉の協力のもと入浴支援を実施し延べ3844人が入浴。人的派遣のほか、救援物資や市民からの災害義援金を送付
 ▽別府市温泉マネジメント計画の策定(3月)=貴重で限りある資源「温泉」の保護や、持続的かつ安定的な供給や有効利用等を進めることを目的に「別府市温泉マネジメント計画」を策定。今後は本計画に基づき、市民・事業者・行政等が一体となって「日本一の温泉資源と文化を守り、育て、次代に引き継ぐ」ための取組を進めていく
 ▽「拠点機能形成車」を配備(3月)=南海トラフ地震など被害が激甚化する災害現場において、緊急消防隊援助隊の現場活動をサポート(宿営地で運用する宿泊機能と前線の指揮所として情報収集)する「拠点機能形成車」を県内で初めて配備
 ▽別府市公営事業局開局(4月)=4月1日から競輪事業に地方公営企業法を全部適用し、公営企業化。事業の収益を安定かつ継続的に市の財政に繰り出し、市民福祉の向上、教育文化の発展などに貢献しいく
 ▽別府市制100周年(4月)=別府市制施行100周年を迎え、4月7日にビーコンプラザで記念式典を開催。また、年間を通して市民公募事業や記念イベントを開催し、市民総参加で100周年記念事業に取り組んだ。また、市報を昭和22年発行の第1号から最新号までをデジタルアーカイブ化
 ▽第82期名人戦別府対局の開催(5月)=市制100周年を記念し、藤井聡太名人が初防衛をかけて対局する名人戦七番勝負第4局が別府市で開催された。将棋ファンのみならず、全国から大きな注目を集め、勝負めしなどのイベントも盛り上がった
 ▽湯けむりライドシェア実証運行開始(6月)=交通空白地域を対象に市民の移動手段を確保するため、公共ライドシェアの制度を活用し、6月26日から「湯けむりライドシェア南部循環線」(定時定路線)の実証運行を開始。また、10月1日から「湯けむりライドシェア関の江循環線」の実証運行も開始した
 ▽台風10号による被害(8月)=史上最強クラスといわれた台風10号の接近に伴い、市内でも8月28日から断続的な大雨に見舞われ、住宅への浸水や強風による建物の一部破損、土砂流出や倒木による道路の寸断など、市民生活に大きな影響を与える被害が生じた
 ▽別府市出身 上野優佳選手パリオリンピック銅メダル獲得(8月)=パリ2024オリンピックフェンシング女子フルーレ団体で、上野優佳選手が、同競技では日本勢初、そして別府市出身者としても初となる銅メダルを獲得し、日本中が歓喜に包まれた
 ▽新湯治・ウェルネス「研究・実践拠点施設」の設置場所発表(10月)=次の100年に向けて、新湯治・ウェルネスを産業化し、経済波及効果を市全域に広げるため、そのコントロールセンターとなる研究・実践拠点施設の設置場所を「扇山ゴルフ場の山側」と発表した
 ▽第43回全国豊かな海づくり大会(11月)=「つなぐバトン豊かな海を次世代へ」をテーマに、第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~が開催された。別府港第4埠頭では、天皇皇后両陛下の御臨席のもと、海上パレードの歓迎や放流行事が執り行われた
 ▽湯~るBEPPUスポーツ大会2024の開催(11月)=障がいがある人もない人も、高齢者も子どもも、誰もが楽しめる「ゆるスポーツ」の大会を県内で初めて開催。障がいがある人と地域の人々が触れ合い、会場が笑顔と歓声であふれた