別府市が令和6年仕事納め式

部課長らを前に長野市長が1年を振り返り、
来年への思いを話した

 別府市は、令和6年仕事納め式を26日午後4時、市役所で行った。部課長ら約80人が出席した。
 長野恭紘別府市長が「別府市にとって、市制として生まれて100周年という記念すべき年でした。4月から多くの行事、イベント、祭りもバージョンアップして開催し、市民にとっても喜びの多い1年になったのではと思います。しかし、元日から能登半島地震が起きました。入浴支援で現地に赴きましたが、厳しさを目の当たりにしました。出来うる限りの備えはしているつもりですが、自助、共助の面では、万が一災害が起こった時には、まず自分自身の命、大切な回りの人の命、地域を守るという意識を高めてもらえなければ、皆さんの命も地域コミュニティも守れないということが改めて課題として浮彫になった1年だったと思います」と1年を振り返った。
 明るいニュースとして「藤井名人がきてくれて、子どもたちが将棋に興味をもって新しく将棋の文化に振れることができたことは、一番の成果だったと思う。上野優佳選手がパリ五輪で銅メダルを獲得するなどがありました」とし、「常にチャレンジしなければ、みながチャレンジをしている中で相対的に後退していく世の中。課題に対して、来年も果敢にチャレンジしたい。新たな次の100年に向けてスタートする101年目も必ず良い年になる、私たちが良い年にしていくための下支えをしていく1年を一緒に作っていきたいと改めて決意をしています。多くの事業を行えたのは、職員の皆さんのおかげ。市にとっても市役所にとっても、市民にとっても素晴らしい輝く1年となるように祈念しています」とあいさつ。
 来賓の加藤信康市議会議長が「コロナが開け、多くの人が往来し、観光客も戻ってきました。閉塞感からようやく解放されたと感じています。しかし、急速な物価高騰、経験のないような暑さの夏、台風の被害などが市民生活を直撃し苦労したと思います。来年も市民生活を支えるべく、力を尽くしてもらいたい。来年は、長野市政は、新湯治・ウェルネス事業に本格的に取り組むことになります。今後の別府観光のあり方を変える重要なプロジェクトになると思うので、市議会としてもしっかり議論をして市民、働く人が将来の生活が少しでもよくなるように、精一杯役割を果たしていきたい。来年も引き続き市民の安心・安全を守り、日々の業務に取り組んでもらいたい」と述べた。
 市役所の業務は27日までで、来年は1月6日から再開。仕事始め式や新年互礼会は1月8日に行われる。職員の休暇を分散し、取得しやすくるため近年は同様の取り組みを行っている。