別府の足立さん、日出の青柳さん100歳

家族らに見守られて
100歳を迎えた足立さん(中央)
青柳さん(右)が元気に100歳となり
安部町長がお祝いに訪れた

 別府市の有料老人ホーム里庵に入所している足立ヤスナさんが9日に、日出町の青柳正吉さんが2日にそれぞれ100歳を迎えた。
 足立さんは、日出町豊岡の生まれで、実家は庄屋だった。女学校を卒業後、別府に住む伯母に和裁を習っていこたことも。夫は別府市で紳士服の仕立て屋をしていたという。詩吟やろうけつ染め、お花など多趣味だったという。最近では、新型コロナに感染したり、99歳で骨折をするなどをしたが、それらを乗り越え、デイサービスに通いながら生活をしている。長寿の秘訣は、施設でみんなから刺激を受けることと、大好きな甘いものを食べること。特に、チョコレートが好きだという。子ども2人、孫4人、ひ孫4人に恵まれた。
 長野恭紘別府市長が10日午後2時半、施設を訪れて、足立さんに表彰状やお祝い金を手渡した。テーブルの上には、大好きな甘いものが。「甘いものが好きなんですね」と声をかけた。
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 青柳さんは、日出町の庄屋で9人兄弟として生まれた。兄弟はみな「吉」がついていたため、子どもの頃は「三吉」とはやされていたという。大分工業を卒業後、戦争へ。中国の武漢からベトナムまで約2400㌔を歩いた思い出がある。昭和22年に大分県に入り、「35年務め、40程の係で仕事をした」と話す。退職後は、ひょうたん関係で全国の役員をして皇居に行った経験も。俳句も作っていて、藤原区長を務めたことも。毎日新聞を読み、気になった漢字などはすぐに辞書で調べるという。
 長寿の秘訣を聞かれ「あまり気にしないこと。変化はいろいろありますが、ボケないように、字を忘れないように新聞は欠かさない」と言う。子ども2人、孫6人、ひ孫9人に恵まれた。
 安部徹也町長が10日午後1時半、サンライズケアセンターを訪れて青柳さんに表彰状や記念品を手渡し「これからも元気で、活躍を期待しています」と話した。青柳さんは笑顔で「ありがとうございます」と答えた。