別府警察署は17日、SNS型投資詐欺被害の発生を発表した。
市内在住の30歳代女性が昨年10月30日、スマートフォンでTikTokを視聴中、「少額なるも稼げる」という広告に目が止まった。その広告をタップしたところ、見知らぬLINEアカウントに友だち登録された。その後、女性のスマートフォンに日本人の男を名乗る人物からLINE電話がかかってきた。男に「FX投資でプラスになる」「必ず勝つFXオートトレードシステムで投資をすれば、必ず利益がでる」などと言われた。女性はそのことを信じ、相手から指定された口座に4回にわたり現金を振り込み、計150万円をだまし取られる被害に遭った。
同署によると、女性は240日間(うち120日間のサポート)のシステム利用料180万円を請求されており、コンビニのATMで3回、ネット送金で1回、145万円を振り込んだ。5万円は運用資金として振り込んでいる。システムを動かすにはサーバ契約が必要で3カ月分の料金を請求されていた。怪しんだ女性は返金の連絡をしたところ、相手から「取引がないので、返金はできない」と言われた。女性は第三者に相談したところ、警察に連絡することを勧められ、今年1月13日に別府署に来署して被害が判明した。
同署は「SNSで知り合った相手から投資を勧められるのは詐欺の手口です。お金を振り込む前に家族や警察に相談してください」と呼びかけている。
別府署管内で今年に入り、SNS型投資詐欺の被害は今回を含め2件、被害金額は約1483万円。