大分県教育委員会と大分県社会人権教育・部落差別解消推進協議会(会長、姫野淳子別府市社会教育課長)は、令和6年度の協議会実践交流会を28日午前10時、別府市公会堂で開催した。約130人が出席した。
市町村で社会人権教育及び部落差別の解消を推進する人たちが交流・協議することで、お互いに学び合い、資質向上を目指すとともに、社会人権教育の推進を図るのが目的。
姫野会長が「各市町村で数多くの人権に関する学習や啓発が積極的に行われ、正しい理解が進んでいますが、一方で全国的にみても、インターネットにおける特定の人を誹謗中傷したり、部落差別を助長する書き込みなどがなくなりません。近年ではヘイトスピーチや性的マイノリティに関する差別や偏見など様々な人権問題があります。協議会の役割は重要です」とあいさつ。
実践報告では杵築市が「杵築市における人権教育・啓発の取り組みー教育立市の“まち”の社会人権教育ー」、豊後大野市が「豊後大野市における人権教育の取組みについて」と題して、それぞれの取り組みを紹介。実践報告を受けて、意見や情報を交換した。
午後からは、内田龍史関西大学社会学部教授が「部落差別の現在ー部落解放への展望」と題して講演した。