「第73回別府大分毎日マラソン大会」(九州陸上競技協会、大分県、県教委、大分市、同市教委、別府市、同市教委など主催)が2日正午、大分市の高崎山・うみたまご前をスタート、国道10号の亀川漁港前を折り返し、ジェイリーススタジアム(大分市営陸上競技場)にフィニッシュする42・195㌔㍍のコースで開催された。
今大会は、東京2025世界陸上競技選手権大会日本代表選手選考競技会、第25回日本視覚障がい者男子マラソン選手権大会、日本実業団陸上競技連合海外派遣男子選手選考会を兼ねている。
正午に高崎山・うみたまご前でスタートラインに並ぶ出場者の目の前で、号砲が鳴り響きスタート。ゆめタウン別府前では、子どもから大人が拍手で応援した。また時おり「頑張れー!」「ファイトー!」という声援が飛んだ。
20㌔㍍過ぎまでは集団でレースが進み、給水などで転倒者が続出する波乱の展開となった。30㌔㍍過ぎにペースメーカーがいなくなると、優勝候補だった平林清澄選手(國學院大)が仕掛けたが、若林宏樹選手(青山学院大学)はそれに対応。36㌔㍍付近で、ビンセント・キプチュンバ選手(ケニア)が仕掛けると、他の選手が遅れる中で若林選手が付いた。若林選手は、そのまま5㌔㍍ほどを並走したが、残り1㌔㍍のところでキプチュンバ選手が振り切った。
大会のスタート時の気象は、曇り、9度、湿度86%、南南東の風0・8㍍。
男子、女子、視覚障がい者男女の各3位までは、次のとおり。(敬称略)
【男子】①ビンセント・キプチュンバ(ケニア)2時間6分1秒②若林宏樹(青山学院大学、和歌山)2時間6分7秒③大塚祥平(九電工、福岡)2時間6分38秒④足羽純実(Honda、東京)2時間7分11秒⑤ワークナー・デレセ(ひらまつ病院、佐賀)2時間7分46秒⑥白石光星(青山学院大学、学連)2時間8分42秒⑦高山豪起(國學院大學、山口)2時間8分50秒⑧茂木圭次郎(旭化成、宮崎)2時間9分6秒⑨平林清澄(國學院大學、福井)2時間9分13秒⑩ドミニク・ニャイロ(ケニア)2時間11分21秒
【女子】①好士理恵子(えもと塾、東京)2時間42分20秒②清水穂高(NARA―X、奈良)2時間43分16秒③山崎綾奈(PRC、東京)2時間43分26秒④吉松久恵(周南市陸協、山口)2時間46分15秒⑤中山苑香(内田治療院AC、東京)2時間47分28秒⑥内田典子(大分陸協、大分)2時間50分18秒⑦真柄碧(福井陸協、福井)2時間51分37秒⑧益田美砂子(奈良市民走ろう会、奈良)2時間52分38秒⑨上角瑞穂(トップギア広島、広島)2時間53分16秒⑩森崎千寿(JINGER、東京)2時間54分26秒
【視覚障がい者・男子】①熊谷豊(三井ダイレクト損害保険、東京)2時間23分51秒②和田伸也(長瀬産業、大阪)2時間25分50秒③高井俊治(三好市陸協、徳島)2時間33分17秒④大石航翼(JBMA、東京)2時間36分37秒
【視覚障がい者・女子】①井内菜津美(みずほFG、東京)3時間11分36秒②和木茉奈海(IMV、東京)3時間16分56秒③藤井由美子(びわこタイマーズ、滋賀)3時間16分57秒