別府市公共交通活性化協議会開く

湯けむりライドシェアやコミュニティバスなどの
変更事項について協議した

 別府市公共交通活性化協議会(会長、阿部万寿夫副市長)は10日午後2時、市役所で令和6年度第8回の会議を開いた。
 阿部副市長が「コロナ禍以降、確実に戻っており、インバウンドが顕著。足が確保できず、市民とバッティングしてオーバーツーリズムの状況にもある。市民の移動手段の確保はもちろんですが、観光客の移動手段の確保も必要だと思います。活発な意見をお願いします」とあいさつ。
 湯けむりライドシェア南部循環線の利用実態調査の結果を説明。住民との意見交換の結果も踏まえて、4月以降に運行時間を平日の午前8時から午後1時までを、平日の午前8時15分から午後2時までにし、停留所を3カ所増やすことで1周30分のところが1周50分かかることになるため、料金を現行の200円から300円に引き上げる案を提出。2台で30分感覚を維持したい考えを示した。また、福祉車両のドライバー研修を実施し、3月から運行を開始することも報告。
 同関の江循環線についても、利用者が多い時間帯は、駅に車両が着くとすぐに乗客があるため、運転士の休憩時間が十分に確保されずに安全運行に支障があるとして変更したい旨を説明し、午後便を午後3時から6時を午後2時から5時に変更。ルート上に事故等が懸念される箇所を回避をするため、ルートを休止路線と同じルートに戻すことを説明した。
 別府市コミュニティバス内成棚田線についても、光町から流川のルートを、光町から畑病院、ラクテンチを経由して流川のルートに変更したいと説明。令和5年度にラクテンチ系統の路線が廃線になったことを受け、要望が多かった場所を追加した。
 また、湯けむりライドシェア扇山循環線(仮)や外国人観光客対策事業、共助型ライドシェアの取り組み支援についても、現在、協議を行っているとした。議案はすべて了承されたが、今後、協議が進む事業については慎重な対応と既存事業者への十分な配慮などを要望する意見が出た。