新湯治・ウェルネスツーリズム観光モデルプラン報告会

別府大学で最優秀賞を受賞したC班の5人

 別府大学、松山大学、桃山学院大学は「新湯治・ウェルネスツーリズム観光モデルプラン報告会」を7日午後1時30分、別府大学メディア教育・研究センター4階MC4教室で開催した。松山大学と桃山学院大学はオンラインで参加した。
 別府大学は今年度、(一社)別府市観光協会と連携して「新湯治・ウェルネスツーリズム推進に係る若者への波及について」の事業に取り組んできた。同事業は、別府市と(株)伊予銀行による観光振興連携協力に関する協定(2019年9月提携)を基盤とし、21年度から松山短期大学との連携事業を進めてきた実績を背景に実施され、国際経営学科の小野ゼミの学生が、別府市が推進する同ツーリズムの認知向上を目的に、20~30代若者向けに、健康・美容文化をテーマにした別府ならではの体験商品の開発に取り組んできた。
 報告会では、別府大学生20人が4チーム、松山大学生25人が4チーム、桃山学院大学生8人が2チームに分かれて、別府市視点と外部視点から見た観光プランをそれぞれ発表した。審査を松川幸路別府市市長公室新湯治・ウェルネス推進室室長、後藤寛和別府市観光課主査、佐藤大輔(一社)別府市観光協会事務局長、田中伯尚業務部業務課長らが行った。
 報告会で、別府大学の小野貴史講師が今年度の取り組みについて説明した。
 続いて、別府大学4班が「若者向け別府でウェルネスな旅体験ツアー」、松山大学がA班「大分・満喫旅」、B班「癒しの別府湯けむりと共に過ごす贅沢時間~癒しを求める社会人の為のご褒美プラン~」、C班「別府市新湯治ウェルネスツーリズム 旅行を通して健康になろう」、D班「Beppu」、桃山学院大学がA・Bプラン「大分県別府市におけるインターンシップについて」をテーマにそれぞれ発表した。
 審査後、各大学の最優秀賞として別府大学はC班、松山大学は1班、桃山学院大学はBプランが輝いた。
 松川審査委員長が「目的もターゲットしっかりしており、五感を基準にするなど非常にウェルネスを意識したプランが多かった。私も気づかされる部分があったし、若者の目の付け所が違うと感じた。海外でウェルネスの消費を牽引しているのは、30歳までの若者。今後、若者の感覚は重要になってくる」。
 佐藤市観光協会事務局長は「世代ごとの目線で見ると、感じているものが違うことなどが分かり、観光協会としてもさまざまな世代の方に対して、情報を出せるような取組みをやっていきたいと感じた」とそれぞれ講評した。
 記念撮影後、別府大学最優秀賞のC班を代表して廣瀨凛さん(22)は「LINEのグループ機能を使ってパワーポイントを共有しながら、いろいろ決めていきました。ゼミで『ここに行こう』と決めた場所だったので、最優秀賞に選ばれて嬉しい。活動した中で感じたことは、交通面の不便さ。待ち時間が長くて、もう少し上手に時間調整ができたら良かったと思いました。大分県別府市というと『温泉』になるので、地獄巡りや地獄蒸しを広めていきたいし、別府の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と語った。