別府警察署(染矢憲康署長)は12日、昨年1年間の街頭犯罪などをまとめた。
街頭犯罪は575件(対前年比140件増)。最も多かったのは万引きで106件(30件増)。検挙人数は73人で内訳は▽高齢者(65歳以上)32人▽20~64歳37人▽20歳未満4人―となっている。
オートバイ盗7件(6件増)、自転車盗78件(9件増)、住宅対象侵入窃盗18件(4件増)。
特殊詐欺被害件数は33件(8件増)、被害金額は約5537万円(約3169万円増)。
SNS型ロマンス詐欺は被害件数22件、被害金額は約2億4502万円。SNS型投資詐欺は20件、被害金額は5793万円。
凶悪犯罪は殺人未遂、強盗未遂、放火、不同意性交など計10件発生。主なものは、令和6年4月に市内居住する女性が市内に居住する男性を包丁で突き刺そうとしたが、抵抗されたため殺害の目的を遂げなかった殺人未遂事件。同年6月に大分市在住の18歳の男性が別府市内のコンビニで女性店員に包丁を突きつけて「金を出せ」などと脅迫し、現金を強取しようとしたが、その店員がその場から逃げ出したため、その目的を遂げなかった強盗未遂事件などがあった。
幸田俊光生活安全課長は「特殊詐欺、SNS型ロマンス詐欺、SNS型投資詐欺の被害が多発しています。詐欺の被害に遭わないためには『詐欺の手口を知る』ということと『振り込む前』や『お金を渡す前』に家族や警察に相談するということの2点をぜひ心がけてもらいたいと思います。新しい詐欺の手口は、新聞やニュース、警察のチラシ・ポスターなどを注意して見てください」
「この記事をご覧になった方は、自分の周りの人にも、これらのことを教えてください。みんなで犯罪を防ぐことで、犯罪被害で悲しむ人のいない安全・安心なまちづくりが実現することを願っています」とコメントしている。