南モデル地区避難所運営訓練

次々と訪れる避難者を受け付け
グラウンドでは、炊き出し訓練も行われた

 令和6年度南モデル地区避難所運営訓練が16日午前8時20分、別府市立南小学校で実施され、地域住民や関係者約270人が参加した。
 グラウンドで開会式があり、大平順治市連合防災協議会長が「昨年は、元旦から能登半島地震が発生し、困難な状況が続いています。協力して地域における避難所訓練をすることで、安心できる場となることが重要です」とあいさつ。後藤正己南地区防災士会長が「地区住民が主体的に避難所運営ができるように、共同で1年間、勉強会をしてきました。失敗を恐れずに活動をしてほしい」と述べた。
 午前8時半に巨大地震が発生し、別府市では震度7を記録するも、津波注意報や南海トラフ地震臨時情報の発令はない、との想定で行われた。南小学校には、避難者が集まってきて、地元住民、学校管理者、市役所職員で構成する「避難所運営委員会」は、1週間分の出来事に対処した。
 最初の1時間で24時間、次の1時間で発災から2、3日、さらに1時間で4~7日が経過したとの想定で実施。当初は、多くの避難者が訪れ、ペット同伴者や旅行者、車いすユーザーが集まり、喫煙希望者、アレルギー食希望者、携帯電話の充電希望者など様々なケースを考え、総務、被災者、情報広報、施設管理、食料・物資、救護、衛生、ボランティアの各班ごとに役割を分担した。停電を想定し、電気をつけずに対応。
 また、グラウンドには地震体験車、別府地区LPガス協議会による炊き出し訓練、上下水道局が給水車による給水活動を行った他、大分県災害派遣福祉チーム、日本災害リハビリテーション推進協議会など多くの団体が協力をして、様々な事案に協力。訓練終了後は、岩田弘副市長が講評した。